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新型コロナウィルスの国の対応とゆでガエルな話。

新型コロナウィルスの猛威により、ギスギスした社会になって来ている気がします。

人間は自分に余裕があれば他人にも優しく出来ますが、そうでない場合、こんな感じになるのでしょう。

【緊急事態宣言】がちょっとしたキーワードになっていますが、ちょっとこれが心配のタネです。個人的に。

はっきり言って今の日本、いや世界の現状は誰も経験したことのない事態です。
まぁ、1番近い例をあげたら東日本大震災かもしれません。
そして、もう一つのキーワードに「私権の制限」があるかと思います。

前述した東日本大震災における原発事故の際は、この「私権の制限」が行われました。
危険だから入っちゃダメよ・・・と「帰還困難区域」とかそんな名称で、出入りを禁止した訳です。(たしか罰金10万円とか。)

今回の新型コロナ対策として各国ではこれら「私権の制限」を行っている国々もあります。
いわゆる「ロックダウン」ってやつですね。

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本来、外出などの自由は保障されているのに、それを制限する。
諸外国はそれが良いかどうかは別として、日本が東日本大震災放射能事故と同じくらいの深刻さと捉え、制限を行っているワケです。
ところが日本は基本「お願いベース」の対処法。
ゴールデンウィーク明けに緊急事態宣言が解除されるのか、延長するのか?に注目が集まっていますが、これが問題だと私は思っています。
話は変わりますが。。。

「ゆでガエルの話」

ってご存知でしょうか。
これは「変化への対応」といった意味で昔からビジネスなどでよく使われる話なのですが。。。

カエルを熱湯の中に入れると驚いて飛び出しますが、常温の水に入れて徐々に熱すると、カエルはその温度変化に慣れていき、生命の危機と気づかないうちにゆであがって死んでしまうという話です。

これは急激な変化には危機意識が働くのに対し、変化が緩慢だとそれに慣れ過ぎて、対応するタイミングを逸しやすい。
危機を認識したときには致命的なダメージを負っているという「ゆでガエル」の比喩なのですが。。。

ここで気づくことはないでしょうか。
新型コロナウィルスの各国の対応は様々ですが、「ロックダウン」のように私権の制限を行うような過激な対応は、まさに熱湯。
日本の緊急事態宣言のような対応は「徐々に熱せられてゆでガエル」になってしまう対応なのでは?と思ってしまうのです。

ゴールデンウィーク明けにも緊急事態宣言が解除されるか、延長されます。
大方の予想は延長でしょう。問題は「その期間」です。
2週間とか細切れの対応であればそれが対応を遅れさせるでしょう。
で、おそらくそういった対応となる可能性が高いのが現状です。
これを思い切って2ヶ月とか3カ月・・・と出来るのであれば個人的には評価出来るんですけどね。。。

諸外国のようにロックダウンが正しいとも思いません。
色んな問題はありますが、日本人ならそれほど過激でもないお願いベースの緊急事態宣言の判断で問題ないかと思います。
ただ、その期間設定が問題です。経済の問題とかいろいろあるのもわかります。
だけど、2週間ごとの細切れ設定などで振り回されるのは国民です。
2ヶ月などの期限をきれば恐らく問題の深刻さをさらに理解するでしょう。
色んな選択肢の判断・行動も変わることでしょう。

日本国民を生殺しにしないためにも。日本国民をゆでガエルにしないためにも。
まあ、国がそれを設定出来ないのであれば、せめて個人の考えくらいはそういった意識でいなければならないように思います。
最初はゴールデンウィ―ク明けまでに設定したけれど、やっぱり5月いっぱい延長します。あっ、やっぱり6月いっぱにまで延長します。
いややっぱり年内いっぱい・・・なんてやられたらほとんどの人は心が折れるかと思います。
最初からそう言ってくれたら違う行動・決断をしたのに・・・となるかと思います。

「最悪を想定して行動したら、意外に早く収束した!」

なんて結果として逆にラッキーと捉えられるのは良いことだと思います。
繰り返しになりますが、今回の新型コロナウィルスなどの問題は「誰も経験したことにない事態」・・・です。
誰も経験したことがないから専門家もいない。誰に相談しても答えはわからない。

でもこんなヒントも隠されているんです。
最近、ハローワークで「雇用調整助成金」のニュースを聞かれたことがある方もいるかと思います。
従業員を休業させた場合に出る助成金の話なのですが。。。
ちなみにハローワークの親玉は厚生労働省です。厚生労働省はこういった労働とか雇用はもちろん医療の分野も司っている省庁です。
そこが「コロナウィルス対策」としてこの雇用調整助成金を大幅に緩和しているのですが、その特例期間として「4月1日~6月30日」という期間を区切っています。
つまり、本音としては6月30日位まではかかるだろう・・・と国は考えているワケです。(さらに延長も示唆している。)
ただ、緊急事態宣言を出すのは政治・・・なので色んな思惑、批判がある。だから・・・という話。
まあね、選挙とか支持率とかありますからね。本音と建て前は違うのは当たり前の話で。。。

これから色んなニュースを目にするかとは思いますが、この「ゆでガエルの話」を頭に入れながら国の決断などを眺めて貰えればいろいろ気づくこともあるかもしれません。
そんな私もそういった心構えでせめて自分くらいはそんな意識でこの問題に望みたいと考えています。